当院 青山PTがISHA 発表してきました!
ISHA2025に参加してきました
10月1日から4日の日程で福岡国際会議場にてISHA(International Society of Hip
Association)2025が開催され、同時にASHA(Asia)やJSHA(Japanese)も併催されまし
た。
ISHAは世界各国から股関節の専門医や理学療法士が参加する学会で、2009年の第1回以来
、日本では初めての開催でした。
今回は、理学療法士の青山がJSHAプログラムで「Rehabilitative assessment and
approach for the pericapsular muscles using ultrasound after hip
arthroscopy」、Physiotherapyプログラムで「International Perspective on the treatment of
Dysplasia:Japanese」の2つのプレゼンテーションを行いました。
股関節痛の原因のひとつである股関節唇損傷は正確に診断されるまでに、数カ月から数年
かかるとも報告されますが、海外と比べると日本では比較的、患者さんが診断や手術を含
めた治療介入、リハビリテーションを受けやすくなりつつあるのかなと感じました。
これは各国の保険制度によるところが大きいと思いますが、国によっては手術費用がかな
り高騰していたり、数年待たないと手術が受けられないなどの環境があったり、リハビリ
テーション介入も数回のみといった状況も珍しくはありません。こう考えると患者さんだ
けでなく、我々医療者側も患者さんにアクセスしやすい環境が比較的日本にはあると言え
そうです。
また2018年に参加した際にも感じたことですが、股関節領域では超音波エコーの活用はま
だ多くなく、使用するにしても主には診断や病態評価目的であり、エコーを活用したリハ
ビリテーションはほぼ行われていないとのことでした。この点は、より局所からの治療展
開を得意とする日本の理学療法士が売りにできるところかもしれません。
ディスカッションで得られた知見を活かせるよう今後も臨床・研究ともに頑張っていきた
いと思います。(文責:青山倫久)

